こんにちは、Яeiです。
巷ではFIREという考え方が流行っておりますが「お金持ちの話でしょ?」などと他人事のように構えてしまう人も多いのではないでしょうか。
今回は投資歴5年を超えたいたって普通の会社員である私が、FIREに対する以下のような疑問に分かりやすく回答していきます。
- FIREとは何か
- お金持ちでなくてもFIRE可能なのか
- FIREに年齢は関係あるのか
- FIREするには何をすればよいのか(初心者編)
- FIREを目指すことによる美味しい副産物
FIREについて解説されている方は総じてお金持ちが多いです。
これでは「お金持ちだからこそ言えるんでしょ?」と疑心暗鬼になってしまいます。
しかし、当記事では「決してお金持ちではない普通の会社員」である私の視点でFIREについて解説させて頂きます。
当記事を最後まで読んだ結果「自分にはあわない」と思ったら辞めていただいて結構です。
しかし、FIREは多くの人にとって役に立つ考え方だと思いますので是非最後まで見ていってください。
目次
FIRE(Financial Independence / Retire Early)とは何か
<結論>
- FIREとは、経済的に自立(Financial Independence)し、早期リタイア(Retire Early)した状態のこと
経済的に自立とは
経済的に自立した状態とは、毎月の生活費>不労所得な状態のことを言います。
例えば、毎月の生活費(家賃、食費、水道光熱費などすべて込み)が20万円かかる人は不労所得で毎月20万円稼げれば働かなくても生きていけます。
不労所得とは、自分が働かないで入ってくるお金のことになります。
「自分が働かないでお金が入ってくるなんてそんなことあるの?」と以前の私も疑問に思いました。
しかし、この「不労所得の存在」を知るだけでも私の人生は大きく変わりました。
不労所得を得る方法は、例えば株式投資の配当金や不動産投資などがあります。
「初心者にはハードルが高いよ!」と思うかもしれませんが、今回の記事ではまったくの投資初心者でもFIREを目指せるような手法で説明をしていきますのでご安心下さい。
早期リタイアとは
早期リタイアとは、定年を迎える前にリタイアすることを言います。
定年年齢が60歳(希望者は65歳)となっておりますが、60歳になる前に退職する事になります。
つまり、早期リタイアしてからの資金問題を解決することがFIREの重要なポイントとなります。
まとめると、FIREとは、毎月の生活費>不労所得となった状態で定年より前にリタイアすることとなります。
お金持ちでなくてもFIRE可能なのか
<結論>
- お金持ちでなくてもFIRE可能ですが、FIRE達成までの期間は長くなります。
そもそも、私は特にお金持ちではなく年収400万円の平均値となります。にも関わらず、単純試算ではありますが45歳でFIRE可能となります。
妻も現在育児中と言うこともあって、年収250万円いかないくらいなので少なくともお金持ちではないのではないでしょうか。
ただし、お金持ちであればFIRE達成までの期間が短いというのは事実です。
当記事で紹介する方法はゆっくり時間をかけて資産を積み上げていく方法となります。
そのため、当記事で紹介する方法を使っても、定年ギリギリでFIRE達成される方も出てくると思いますし、FIREできない方もいるかもしれません。
しかし、FIREの考え方を知っておけば少なくとも今より良い方向に進めると思います。
日本では年功序列・終身雇用の崩壊、超少子高齢化社会とますます会社員が厳しい生活を強いられる世の中になってきました。
将来の年金問題、増税、定年の延長などなど。
こうした不安に対してFIREは不安解決の糸口となってくれることでしょう。
FIREに年齢は関係あるのか
<結論>
- 関係ないと言いたいですが、人によっては関係がある
まず初めに、FIRE達成にあたって重要なポイントは以下のグラフにすべて詰まっております。
出典:「FIRE 最強の早期リタイア術-最速でお金から自由になれる究極メソッド」
ここで、貯蓄率とは「手取り額に対して毎月どのくらい貯蓄できているか」になります。
つまり、このグラフでは「年収」には特に触れておりません。あくまでも「年数」と「貯蓄率」、「投資リターン」がFIRE達成の肝になるのです。
ただし、年収に触れていないとはいえ私のような平凡な会社員では高貯蓄率なんて当然できません。
例えば私の場合、3人家族で毎月の生活費として20万円が必要となります。仮に貯蓄率80%を目指そう!ともなると、手取り月収100万円となります。
すると年収は1000万円を大きく超えてくるわけで現実的ではありません。
さて、少し話が長くなりましたがFIREに年齢は関係あるかについては人によって変わってきます。そのため、以下の指針で各自判断してみて下さい。
- あなたが希望するリタイアまでの年数と投資リターンがぶつかる「貯蓄率」をグラフから求めてみましょう
- 自分の家庭の貯蓄率を算出してみましょう(大体で構いません)
- 1で求めた貯蓄率<2で求めた貯蓄率になっていればFIREできます
少し分かり辛いので私の例で説明していきます。
- 私の希望するリタイアするまでの年数は20年となります。先ほどのグラフが投資リターン5%とぶつかる際の貯蓄率は約45%になります。
- 我が家の貯蓄率はだいたい50%となります。
- 45%(希望リタイア年数に対する貯蓄率)<50%(我が家の貯蓄率)となりますので私は後20年でFIREできることになります。
ここで、お分かり頂けたと思いますが、FIREできるか否かは年収でも年齢でもなく貯蓄率とリタイアまでの年数次第となります。
もしも先ほどの指針でFIREできないとなっても安心してください。貯蓄率を上げるなどの工夫をすることでFIREには近づけますし、仮にFIREできなかったとしても今より豊かになれるはずです。
FIREするには何をすればよいのか(初心者編)
<結論>
- 投資を知る
- 証券口座を開設して投資信託(インデックスファンド)を積み立てで買う
- 貯蓄率を上げる
- その後の戦略
投資を知る
基本的にFIREを目指すには投資をする必要があります。
そこでまずはここで紹介する投資について、ざっくりとした知識をつけましょう。QA形式で説明していきたいと思います。
Q. 投資って借金を負う可能性があるんじゃないの?
A. 確かに借金を負う可能性がある投資もありますが、ここでお勧めする投資は借金は負いません。
Q. 元本割れする可能性があるんじゃないの?
A. はい、あります。でもこれからお勧めする投資は過去の統計値として「15年間運用すれば必ず運用利回り4%以上だった」ことが示されています。つまり、15年以上持ち続けていたらどのタイミングから投資を始めていたとしても元本割れはしなかったのです。もちろん、今後もこうなる保障はありませんが、統計値として信じるのに十分なのではないでしょうか。
Q. でも知識もないしカモにされるのがオチなのでは?
A. プロに運用してもらうので知識は最低限で十分です。ただし、せっかく投資を始めるのであれば、やりながら自分で勉強してみることをおすすめします。
これらは投資を始めるにあたって、大体誰しもが思う疑問となります。
さて、これからおすすめする投資方法は「投資信託」となります。
これはプロに運用してもらう商品となってます。そのため、日々時間を取られることもありませんし、株式の知識も特に必要はありません(もちろん知っている方がよいですが)。
おそらく、「投資信託」というキーワードをネットで調べると悪評が多く出てくるかもしれません。それもそのはずで、投資信託の商品のうち90%くらいはゴミ商品と言われています。
このようなゴミ商品を買わないように商品の見分け方についても後述しますので参考にしてみて下さい。
証券口座を開設して投資信託(インデックスファンド)を積み立てで買う
それではやることを順に見ていきましょう。
このとき、開設するのはネット証券口座にして下さい(窓口は手数料が高いのでNG)
参考までに私は楽天証券、家族はSBI証券で口座開設しております。
証券口座は「特定口座」の「源泉徴収なし」がおすすめです。
こちらは20年間利益に対して税金がかからない神口座となります。
※ STEP.1~2で大体1ヶ月程度かかりますので気長に待ちましょう。
まず、あなたが毎月いくら投資信託に資金を拠出できるのかを考えます。
※ 投資はあくまでも余剰資金で行いましょう。無理をするものではないです。
次にシミュレータを利用してニヤニヤしてみて下さい(運用利回りは4%~5%がおすすめです)。
おすすめシミュレータ:http://www.am-one.co.jp/shisankeisei/simulation.html
作業自体はたったこれだけです。口座開設に時間がかかりますが、開設してしまえば投資信託を購入して15年以上放置するだけ(さすがにメンテナンスは必要だと思いますが)。
それでは、STEP4. について一緒に見て行きましょう(画面は楽天証券ですがSBI証券でもほぼ同じになります)
①投資信託画面へ
②投資信託検索画面へ(楽天証券の場合は投信スーパーサーチ)
③管理費用順でソート
④商品の選定のポイント
以下のチェックリストに全てチェックが付いたらご購入下さい(あくまでも筆者の見解です)
□管理費用は0.12%未満ですか
□人気ランキングに流されていませんか
□買い付け手数料はありませんか
□分配金を出していませんか
□インデックスファンドですか
初心者の方はだいたいここら辺をおさえて頂ければ問題ありません。
(なお純資産額も参考になりますが、初心者には見るのが辛いかなと思い省いております)
管理費用は先ほどの画面でソートしたのですぐに分かると思います。
買い付け手数料は先ほどの画面で商品をクリックした後の以下のような画面で分かります。
分配金も買い付け手数料と同じ画面(下の方)で分かります。
この例では分配金を毎月出しているのでNGです。
ちなみに、一見すると分配金を得られた方が良いと思われがちですが、分配金を払うには運用効率がかなり悪くなります。
そのため、たいてい管理費用が高くなりがちですし、運用パフォーマンスが悪くなります。
詳しくはここでは触れませんが、投資信託のインデックス投資の場合は分配金がない方が良いです。
最後に一番重要なチェック項目である「インデックスファンドか否か」ですが、同じ画面の運用方針にて「インデックスに連動」などの説明があればインデックスファンドになります。
次に購入画面ですが、こちらも同じ画面から購入します。
積立NISAを活用する人は専用のボタンから積立注文をします。
あとは道なりに購入すれば設定は完了です。
お疲れ様です!後は15年後に会いましょう。
貯蓄率を上げる
FIREを目指す上で「貯蓄率」を上げることも重要です。
年収がいくら上がったところで、貯蓄率が低ければFIREはできません。
貯蓄率を上げる上で大きなポイントとして「固定費の見直し」「不要な保険の解約」などに努めて下さい。
特に、投資信託の破壊力を知った方にとっては多くの「保険」は不要と理解できるのではないでしょうか。
仮に積み立て型の保険をやっている方はもしかしたら今解約してすべて投資信託を購入した方が将来的に損失を大きくカバーできるかもしれません。
私は計40万円も損をしましたが、すべての積立型の保険を解約して投資信託に移しました。
ちなみにですが、日々の小さな幸せを節約する必要はありません。
FIREした後にうかれて生活レベルを上げると資金不足になりますので、無理のない生活レベルで考える必要があります。
あくまでも「めんどくさい」と放置してきた無駄な出費を見直してみて下さい。
その後の戦略
さて、投資信託を始めたはよいけどリタイア後の戦略はどうすればよいのでしょうか。
投資信託には4%ルールと呼ばれるルールがあります。
これは毎年4%の範囲で投資信託を切り崩したとしても、資産は減らないというルールです。
つまり、例えば8千万円貯まったとして、毎年一回4%分の320万円を崩したとしても1年後には資産が8千万円に戻っているよ、というものです。
ちなみにですが、税制上の問題を考慮すると切り崩しは4%でよいのですが、手取りは3%と思っておいた方がよいです。
そのため、この例ですと手取り240万円(20万円 / 月)となります。
この戦略のポイントは「ルール以外で投資信託をできるだけ崩さない」というものです。
例えば、急遽費用が必要になった!といった際であっても極力投資信託を崩したくないのです。
そのため、FIRE推奨者の多くは投資信託費用+現金分も考慮してFIREを目指しているようです。
なお、FIREに必要な金額は人によって異なります。
我が家は現状、8,000万+現金があれば十分ですが、人によってはもっと少ない場合も多い場合もあります。
自分の生活レベルを確認して目標値として決めてみて下さい。
FIREを目指すことによる美味しい副産物
私自身、FIREは達成できなくてもよいと思っております(もちろん目指してますが)。
現状維持であればFIRE可能なのですが、子どもが増えたなどの要因でFIREが遠ざかることも大いにあり得ます。
また、投資周りの税制が大きく変わった場合もFIREに影響が出てきます。
しかし、FIREを目指す上での副産物は「投資に強くなる」「国の制度に強くなる」といったところにこそあると思います。
私自身、金融リテラシーがほぼゼロの状態から投資を始めて、今では人より知識を得ることができました。
これから金融リテラシーを学んでいこうという方にとっても当ブログは参考になっていくと思います。
是非、一緒に勉強していきましょう!
当記事は以上となります。FIREは自分には無理!というのではなく、目指すだけはただだから!といったくらいの気持ちで目指しましょう。
長々とお疲れさまでした!