こんにちは、Яeiです。
今回は児童書『そらまめくんのベッド』をレビューしていきたいと思います。
「そらまめくんのベッド」は、子どもの心にそっと寄り添いながら、大切なことを教えてくれる絵本です。3歳の頃には難しく感じた我が子も、4歳になった今ではすっかり夢中に。本書を通じて、独占する気持ちや助け合う心、そして友情の温かさを自然に学ぶ姿を見て、改めてこの絵本の素晴らしさを実感しています。親子で読んだ後には、きっと大切な会話が生まれるはず。この記事では、そんな「そらまめくんのベッド」の魅力をたっぷりお伝えします!
目次
基本情報
タイトル
そらまめくんのベッド
作者
なかや みわ
出版社
福音館書店
発売日
1999/9/30
値段
1,320円
ページ数
28
多いページの文字数
160文字程度
読み始めた年齢
4歳
あらすじ
そらまめくんの自慢のベッドは、とびきりふかふかで気持ちのいい特別なベッド。でも、えだまめくんやグリーンピースくん、さやえんどうさん、ピーナッツくんが「ちょっと貸して!」とお願いしても、そらまめくんは「だめ!」と絶対に貸そうとしません。
ところがある日、大切なベッドが突然どこかへ消えてしまいました!あわてたそらまめくんはベッドを探し始めます。果たして、ベッドは見つかるのでしょうか?そらまめくんの心にも、少しずつ変化が訪れるようです…。
心温まるイラストとともに、友情や思いやり、そして分かち合うことの大切さをそっと教えてくれる、親子で楽しめる一冊です。
感想(4歳から始める社会学習)
3歳の頃に書店で試し読みした際は、数ページで挫折してしまった本書。しかし、4歳になり再挑戦してみると、そのストーリーの魅力にすっかり心を奪われてしまいました。今では親子で何度も繰り返し楽しむ大切な一冊となっています。
そらまめくんの「ベッドは貸したくない!」という独占欲や意地っ張りな気持ち。そして、それが少しずつ変わっていく心の成長が、優しいタッチのイラストとともに描かれており、小さな子どもでも大きな抵抗感なく共感しながら読み進められます。
さらに、そらまめくんにベッドを貸してもらえなかった仲間たちが、ベッドがなくなった際は「貸してくれなかったんだから仕方ないよね」と悪態をつきながらも、次第に「かわいそうだね」「なんとかしてあげたい」という気持ちに変わっていく過程が丁寧に描かれています。この物語を通じて、友情や思いやり、そして分かち合うことの大切さを自然と学ぶことができます。
まるで小学校低学年でよく見られる「嫉妬」「妬み」「助け合い」といった様々な感情のやりとりが投影されたような内容で、子どもたちの心の成長を促してくれる素晴らしい作品だと思います。
ちなみに、我が子はなぜかこの本を読み聞かせながら、私が寝ていると起こしにきます(笑)。親子の時間をさらに楽しいものにしてくれる、心温まる一冊です。