今まで、君がスマホでパズドラを起動して「START」を押した瞬間、データがどう旅をしているかを見てきた。
📱スマホ → 📡基地局 → 🏢キャリア網 → 🌐プロバイダ → 🌊海底ケーブル → 💾パズドラサーバ
という、ほんの数秒で世界をぐるっと回る旅だった。
でも、あの「旅のルート」って、そもそもどんな仕組みでつながっているんだろう?どうして、基地局からサーバまでたどり着けるんだろう?
今回はそのつながりの地図=ネットワークの構造を見てみよう。
目次
🏠 家の中にもある「小さなネットワーク ― LAN」
「ネットワーク」って言うと、何だか宇宙規模の話みたいだけど、実は君の家の中にもちゃんとあるんだ。
まずは家の中にある小さなネットワーク「LAN(Local Area Network)」の話をしていこう。
君の家の中で、Wi-Fiでつながったスマホ、パソコン、テレビ、プリンタ・・・これらはみんな、お互いに情報をやり取りできる仲間たちだ。
この小さなグループを「LAN(ラン)」と呼ぶ。意味はそのまま「狭い範囲のネットワーク」のこと。
無線LANは、無線でつながるLANのことで、有線はLANケーブルというケーブルを刺してつながるLANのことだ。ね、分かりやすいでしょ?
LANにつなげておけば、パソコンやスマートフォンからプリンタにデータを送って印刷もできる。
この例でもう少し掘り下げると、例えばプリンタを購入したら無線(WiFi)やLANケーブルでLANに参加させてあげる必要があるのはこの理由だ。
コンピュータ(パソコンやスマホ、プリンタなど)は同じLANに参加していないとお互いにつながらないんだ。LINEのグループみたいだね。
Яei
🛣️ 家の外に出たら ― WANの登場!
さて、家の中だけのコンピュータ間のやり取りであればLANだけで事足りるだろう。
しかし、一般的にはインターネットを利用するケースも多い。この場合、LANは君の家のルータから光ケーブルを通って「外の世界」につながっている。
この外の世界は「WAN(Wide Area Network)」と呼ばれる。WANは「広い範囲のネットワーク」。
いろんな家や会社のLANをつなぐ巨大道路網のようなものだ。
たとえるなら:
-
LAN → 家の中の私道
-
WAN → 市や県が管理する道路
ちなみに、WANは通信キャリアやプロバイダなんかが管理しており、この道を使うためには契約しないと使えないんだ(プロバイダ契約)。
Яei
🌐 WANがつながりあうと ― インターネット!
ここまでの説明で「インターネット」の正体が掴めるようになる。
日本中・・・いや、世界中のWANが、国を超えて手をつなぎ合っている状態。いわば、地球規模の大動脈。
この壮大なネットワークのことを「インターネット」と呼んでいる。
つまり、パズドラの例でも見たように、君のスマホのデータも、この巨大なネットの上を駆け抜けていくってことだ。
💡まとめると
| 用語 | 範囲 | イメージ |
|---|---|---|
| LAN | 家や会社などの狭い範囲 | 家の中の道路 |
| WAN | 複数のLANをつなぐ広い範囲 | 市や県の道路 |
| インターネット | 世界中のWANのつながり | 地球規模の道路網 |
LAN → WAN → インターネット
君の通信も、こうして“地球の道路地図”を走っているわけだ。
🧭 次回予告:この地図の上で迷子にならないようにするには?
さて、ここまでで「ネットがどうつながっているか」は見えてきた。
でも、広い地図の中でどうやって目的地(サーバ)にたどり着けるんだろう?
道路に住所があるように、ネットにも「住所」がある。
そう、それがIPアドレスだ。
次回は、データが迷わず旅をするための“住所(IPアドレス)”の話をしていこう。
