WordPressとは何か、の前段階の話(最低限理解したいIT用語)

こんにちは、Яeiです。

今回は現役エンジニアの私が、WordPressを使う上で最低限は知っておきたいIT関連知識について解説していきたいと思います。

ブログを今から始める方は先人の知識を参考に、IT知識がなくとも手順に沿ってしまえばブログ運営をできてしまいます。

もちろん、それは素晴らしい事なのですが当記事では「それでも最低限このくらいは知っておきたい」という内容をピックアップしてイメージレベルで解説致します。

ここで触れる知識はブログ運営者なら「知らない」では済まないような内容となりますので、ざっくりとでも良いので頭の片隅にでも入れておいて下さい。

それでは見ていきましょう。

レンタルサーバの必要性

まず、レンタルサーバの話をする上で、前提知識として必要となる「クライアント」と「サーバ」について見てみましょう。

ただし、詳細部分はごっそりと割愛致します。

また、以降は基本的には「ブログ」を想定して話を進めていきますのでご認識下さい。

クライアント

クライアント(client)とは日本語に直すと「顧客」といったところでしょうか。

何かサービスを提供する側に対して、そのサービスを使ってくれるお客さんのことを指しますが、IT用語としては一般的にサービスを利用する「個人PC」あるいは「お客さん」をクライアントと呼びます。

そのため、ブログを見いているPC(状況によってはその見ている人)がクライアントとなります。

難しい話は特になく、インターネットを閲覧しているPCがクライアントのイメージです。

サーバ

サーバ(server)とは日本語に直すと「提供する人」といったところでしょうか。

こちらは何かのサービスを提供する側となります。

ブログの例で例えると「ブログの運営者」側のPCがサーバとなります。

サーバとは結局のところパソコンとなります。

そのため、あなたが今使っているパソコンも頑張って設定してしまえば「サーバ」として機能します。

しかし、そのためには素人にとってかなり複雑な設定をあれやこれやとする必要があります。

つまり、このままでは恐らくほとんどの人はブログ運営などできないわけです。

そこで「うちの方でパソコン用意しますよ。当然サーバとして使える設定やら性能も提供しますよ!」というサービスが誕生しました。

それが「レンタルサーバ」なのです。

レンタルサーバ

自分でサーバ構築するのは素人には不可能と言ってよいでしょう。

(自分でサーバ構築出来て、なおかつその後のメンテナンスまでできるのであればもはや上級者と名乗ってよいでしょう)

そこで、これらの面倒な作業を一挙に引き受けてくれるのが「レンタルサーバ」となります。

早い話が、サーバとして機能するパソコンを貸してくれるサービスとなります。

レンタルサーバを使うと、運営者側は提供したいサービスを「レンタルサーバ」側に配置しておいて、お客さん側はそのレンタルサーバにアクセスする構造になるのです。

このような「クライアント」と「サーバ」の構造になっているシステムを「クライアントサーバシステム」なんて呼んだりします。

皆さんのブログもこの構成になっていると思いますし、皆さんはサーバ側でのサービス提供者となるわけですのでこの構造だけはしっかりと覚えておきましょう。

ブラウザ

ついでなので「ブラウザ」についても少しみてみましょう。

クライアントPCからサーバにアクセスし、情報を取得するためには「ブラウザ」と呼ばれるアプリケーションを使う必要があります。

有名なものとしては次のようなものがあります。

Chrome

Edge

Safari

Firefox

Opera

インターネット閲覧する場合は必ずといってよいほどこの「ブラウザ」を使っていると思いますので、イメージはつくと思います。

インターネットでのサイト閲覧の流れとしては次のようになります(かなり端折りますが)。

① ブラウザは、サーバに対して「このページが見たい」と問い合わせをします。

② サーバは該当するページを見つけて「はい、あげる」と返します。

③ブラウザはその情報を取得して画面に表示します。

実際はもっと複雑なことをやっているのですが、大まかな理解としてはこのようになります。

ドメイン

ドメインはイメージが分かりやすく、有名ですね。私のサイトだと「papakoletter.com」となります。

ドメインはインターネット上の「住所」となります。

先ほどの構図だとブラウザは「どこのパソコンに接続するか」は最低限分かっていないと接続しようがありません。

そのため、接続する際はこのドメインを使って接続するのです。

つまり、ドメインの取得とは自分のレンタルサーバ(パソコン)のインターネット上の住所を取得することを指します。

転居届けみたいなイメージです。

ちなみに、正確にはIPアドレスと呼ばれる名前からして「住所」感あるものを使っているのですが、IPアドレスだと覚え辛いのでドメインを使っているのです。

ここら辺は素人はあまり意識しなくて問題ありません。

中級者を目指す方や、問題が発生した際に調べて覚える程度でよいと思います。

ブラウザ上にドメインを指定してあげると・・・

このようにレンタルサーバさんから結果が返ってくるのです。

(場合によっては設定が必要となります)

WordPress

WordPressとは

WordPressとはCMS(Contents Management System)と呼ばれるホームページの管理ツールの一種です。

ホームページ作成にはHTML、CSS、JavaScriptなど様々な知識が必要になります。

しかし、WordPressではこうしたことをあまり意識しないで画面をぽちぽちするだけでホームページ作成ができます。

とても便利なツールですね。

導入

さて、ここまできたら後はブロガーの強い味方であるWordPressの導入となります。

このWordPressは「レンタルサーバ」に導入します。

「レンタルサーバに導入?」と思われるかもしれませんが、WordPressはレンタルサーバに入れるツールとなります。

例えばWordPressを入れると、同時に必要なプラグインも入れたりしますが、これらはすべてレンタルサーバに入ってきます

運営者はブラウザやアプリ経由でレンタルサーバに配置されたWordPressを操作して記事を書いたりプラグインを導入したりしてブログ管理を行っているのです。

ところで、少し小難しい話になりますが、レンタルサーバの中を探しても作成した記事(HTMLファイル)は存在しません。

「え?ホームページってHTMLで作成されるのではないの?」と思われるかもしれませんが、レンタルサーバ内をいくら探しても見つからないのです。

実はWordPressの仕様では、記事データをデータベース(データの入れ物)に保存しておいて、クライアントから問い合わせを受けたらWordPressがデータベースから記事データを取得して自動でHTMLを作成する仕様になっているのだそうです。

データとして持っておけばファイルとして持っておく必要はないよね、といった発想のようです。

自分でHTMLファイルを作っている方からすると少し違和感があるようですが、「HTMLファイルの動的作成」までWordPressさんがやってくれているのです。

WordPressさん、はんぱないっす!

キャッシュ(Cache)

WordPressさん素敵!と思いつつ、大切なこととして「キャッシュ(cache)」という考え方を知っておく必要があります。

まず、今までの話を元に問い合わせのざっっっくりとした流れを見ると以下のようになります。

① ブラウザで検索

②WordPressさんが要求に応じたデータをデータベースから検索

③WordPressさんがデータベースからデータを取得し、HTMLファイルを動的に作成

④要求ページを返却→クライアントは画面が見れる

この図式から直感的に分かるかもしれませんが「②③」の作業と④の作業は時間がかかるのです。

(例えば、ページを開くのにやたらと時間がかかるサイトってありますよね?)

そのため、時間短縮の秘技として「キャッシュ(cache)」という手法が存在するのです。

キャッシュとはデータを事前に自分のPC側にファイルとして保存しておく技術となります。

つまり、②③についてはWordPressさんがデータベースからいちいちデータを取ってきてHTML作成するのが時間がかかるのでサーバ側にキャッシュファイルを作りますし、

④については、結果をダウンロードするのは時間がかかるので自分のPCにキャッシュを保存します。

ブロガーあるあるなのが「修正したのに変更が適用されない」といったことがあると思いますが、大体がこのキャッシュとしてデータが残っているためです。

こういった場合は、適宜キャッシュの削除が必要になるのです。

バックアップ

バックアップの重要性を多くの方はすでに理解されているかもしれません。

うっかり変なプラグインを入れて、もとに戻そうとしたら記事が消えたなど、誤操作による記事の消失はあるあるかもしれません。

では「バックアップは何をやっているのか」については今までの説明である程度分かるかもしれませんね。

ワードプレスの設定ファイル諸々が入っているサーバ側のパソコンとデータベースのデータ(記事)をバックアップ取得しておけば安心ですね。

WordPressではバックアップを取得してくれるプラグインもありますが、これはサーバ側にバックアップを取得してくれているのです。

つまり、仮にデータが消えてしまったとしても、このバックアップからデータを戻すことが出来るのです。

ところで「サーバPCが壊れたらバックアップはどなるの?」と思うかもしれません。

この場合、WordPressが使えなくなるのは当然として、バックアップデータも消失してしまいます。

ただし、恐らくほとんどのレンタルサーバはバックアップサーバのようなものを用意しており、定期的にバックアップを取っていると思います。

そのため、レンタルサーバの障害でデータが消えたとしても、そのバックアップからある程度は復旧できると思います。

しかし、それでも不安な方は、サーバに取得したバックアップを自分のパソコンにも保存しておくと良いでしょう。

とはいえ、自分のパソコンのデータが消えない保障もないのでこれで完璧かというと微妙かもしれません。

当記事は以上となります。

今回は導入という形で、本当に基礎の基礎について解説いたしました。

もちろん、これだけではまだまだ足りないかもしれませんが、徐々に知識を増やしていけばよいと思います。

長々とお疲れさまでした!

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