こんにちは、Яeiです。
今回は児童書『やねうらべやのおばけ』をレビューしていきたいと思います。
静かな夜、やねうらべやでひっそりと暮らす小さなおばけ。昼間は誰にも見つからないように隠れているけれど、夜になるとこっそりと探検に出かけます。そんなおばけが、ある日、家族の子どもと出会い、ちょっとしたやり取りが始まります。
『やねうらべやのおばけ』は、少し不思議で心温まるお話。子どもとおばけが織り成す、心に残る物語です。
目次
基本情報
タイトル
やねうらべやのおばけ
作者
しおたにまみこ
出版社
偕成社
発売日
2020/5/13
値段
1,320円
ページ数
32
多いページの文字数
120文字程度
読み始めた年齢
3歳
あらすじ
古い家のやねうらべやには、だれも知らない小さなおばけが住んでいました。昼間は静かに隠れているおばけですが、ある満月の夜、思わずやねうらべやから飛び出し感動を表現しました。
しかし、その光景を目撃していた女の子。果たしてお化けと女の子の行く末は・・・
感想(文字数を増やしたい場合の最適なお化け絵本)
3歳を迎え、絵本の文字数も少しずつ増やしたいと思っていた夏。しかし、いくら文字数の多い絵本を買っても、どうしても途中で飽きてしまうことが多く、どんな本を選べばいいのか悩んでいました。
そんなときに出会ったのが『やねうらべやのおばけ』。ちょっぴり怖くて、でも怖すぎない、絶妙なバランスの絵本です。文字数は100文字を超え、子どもでも楽しめるストーリーが広がっており、思わず引き込まれてしまいます。
この絵本の魅力は、なんと言っても「お化け視点」で進んでいくところ。お化けが女の子を驚かせるために色々と試行錯誤を繰り返すのですが、その様子がまるでコメディのように楽しく、怖さが不思議と軽減されます。怖さとユーモアの絶妙なバランスが、読み聞かせにもぴったりです。
そして、何よりもイラストが素晴らしい!ノイズ風のタッチで怖さを引き立てつつ、お茶目なお化けが登場することで、子どもも大人も楽しめる仕上がりです。
この絵本は、書店で試し読みしたときに我が子がすっかり気に入ってしまい、毎回書店に行くたびに「読んで!」とお願いされるほど。購入してから半年が経ちますが、今でも頻繁に手に取って、親子で楽しんでいます。
怖いものが少し苦手な子でも、この絵本なら安心して楽しめます。少しドキドキ、でも楽しい、そんな気持ちを味わえる『やねうらべやのおばけ』は、きっとどの家族にもおすすめしたい一冊です。