こんにちは、Яeiです。
今回は児童書『ないしょでんしゃ』をレビューしていきたいと思います。
親子で読む絵本シリーズへようこそ!今回は、冬の夜に繰り広げられる不思議でワクワクする物語『ないしょでんしゃ』をご紹介します。駅長さんが知らない駅へと旅をする秘密の冒険。仕掛け絵本ならではの楽しさや、思わず心を掴まれるストーリー展開は、お子さんと一緒に夢中になれること間違いなしです。この記事では、本の魅力や親子で楽しむポイントを詳しくお伝えします!
目次
基本情報
タイトル
ないしょでんしゃ
作者
作:薫 くみこ
絵:かとう ようこ
出版社
ひさかたチャイルド
発売日
2012/10/19
値段
1,320円
ページ数
25
多いページの文字数
90文字程度
読み始めた年齢
3歳
あらすじ
冬の間おやすみすることになった、もりのてつどう。駅長さんと森の仲間たちは、春を迎える準備のため、電車の大掃除を終えました。大雪が降り積もる中、駅長さんは電車の中に入り、暖かな車内でうとうとと眠りに落ちてしまいます。
そのとき、「シー ゴトン ナイショ ナイショ…」と、どこか不思議な声が車内に響きました。
目を覚ました駅長さんが見たのはいったい何でしょう!?そして車窓に広がるのは、見たことのない景色の数々。いったい、この電車はどこへ向かっているのでしょうか? 驚きの連続に、駅長さんの心はどきどきです。
秘密の旅路の行き先は? 駅長さんが出会うものとは? 静かな雪道に動き出す「ないしょでんしゃ」の物語が、今はじまります。
感想(不気味さを兼ね備えたファンタジー)
この本は、毎回大型書店で我が子が「読んで!」とせがむほど大好きな一冊でした。何度も手に取るので「次に来た時に買おう」と思っていたのですが、気づけば季節が変わり店頭から姿を消してしまいました。そこで、ネットで購入したのですが、それが大正解!親子で心から楽しめる素敵な絵本です。
「ないしょでんしゃ」は、仕掛け絵本としての楽しさもあり、ページをめくるたびにワクワクが広がります。特に、駅長さんが目を覚ました後に見える光景はとても不思議で、少し不安がこみ上げるようなドキドキ感があります。でもその不安感が、次々と現れる聞いたことのない駅での出来事や、駅長さんの驚きによって、どんどん「次は何が起こるんだろう?」という期待感に変わっていきます。
物語の終点では、心が温まる楽しい体験が待っていて、読み終わったときには親子でほっと笑顔になれることでしょう。我が子は特に「シー ゴトン ナイショ ナイショ…」という繰り返されるフレーズが大のお気に入りで、読み終わると必ず「もう一回読んで!」と言ってきます。
文字数は少し多めですが、ストーリーに引き込まれる疾走感があり、気づけばあっという間に読み終わっています。そして、最初に感じた不安感は、読み終えた後には「もっとこの世界を知りたい!」という好奇心に変わっています。
親子で一緒に楽しみながら、ちょっと不思議な世界を旅する感覚を味わえる、まさに心に残る一冊です。